誰が言い出したか、「日本5大夜景」とは言っても、毎年その順位をめぐってし烈な争いが繰り広げられています。
資料や評価する団体、評論家やはたまた一般人の評価によっても順位が入れ替わり、そしてどの夜景も本当に息をのむほど綺麗で「100万〜1000万ドルの夜景」と言われ、甲乙つけがたいのが実情です。
ちなみに「100万ドルの夜景」と最初に言い出したのは神戸の六甲山から見た夜景が起源という説があります。
六甲山から見える電灯の数を算出して電気代に換算したら100万ドルだったそうな。。。そして現在の総電気代を算出してみると、なんと4800万ドルになるそうですよ!(出典)
以下は、さまざまな資料を筆者なりに総合してみた結果の順位です。
また、「夜景観光コンベンション・ビューロー」という一般社団法人により、3年ごとに見直しが行われる「新日本三大夜景」の発表が2024年12月にありました。最新の発表結果とともに、歴代の結果も掲載してますので、参考にしてくださいね。
1位 函館山(北海道)

北海道函館市の海沿いにそびえる、標高334mのちいさな山です。厳密には、砂洲の発達によって陸続きになった陸繋島(りくけいとう)=島です。両側に海がみえる独特な眺望です。
「日本三大夜景」、さらには香港とナポリに並び「世界三大夜景」とも言われています。
夜景だけでなく、昼間の街並みや夕暮れ時の海と夕日の対比も綺麗です。時間帯によりさまざまな表情を魅せてくれる函館屈指の絶景スポット。
※豆知識
陸繋島(りくけいとう)=潮岬(和歌山)志賀島・しかのしま(福岡)江ノ島(神奈川)
公式サイト:函館山ロープウェイ
2位 稲佐山(長崎県)

長崎県長崎市の西側にある標高333mの山です。標高は北海道函館山とほとんど変わりません。
長崎港を見下ろす位置にあり、山頂からはしない全景を360度のパノラマで見渡すことができます。
昼間は天候の良い日は、雲仙、天草、五島列島までも遠望できます。
夜景は2021年の一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー主催の夜景サミットにおいて、モナコ、上海と並んで「世界新三大夜景」に選ばれました。
稲佐山山頂へのアクセスは、麓からの長崎ロープウェイやスロープカー、自家用車で行くことができます。
公式サイト:ロープウェイ、スロープカーINFO(稲佐山公園)
3位 六甲山/摩耶山・まやさん(兵庫県)

六甲山地に属する摩耶山。中でも山頂近くにある展望広場「掬星台(きくせいだい)」は、神戸を代表する人気の夜景スポットの一つで、日本三大夜景にも数えられています。
神戸市から大阪湾岸、大阪平野、和歌山方面までを見渡すことができ、広範囲にわたる景観楽しめます。夜景は「1000万ドルの夜景」と称されダイナミックなスケールで迫ってきます。
摩耶山上の標高702mにある掬星台へ行くには、まやビューライン(ケーブル・ロープウェイ)「星の駅」で下車します。
公式サイト:まやビューラインINFO
4位 澡岩山・もいわやま(北海道)

北海道札幌市の中心部から市電で約30分の距離にあり、手軽に行けることから札幌観光の人気スポットの一つです。標高531メートルで、山頂の展望台から札幌市内の街並み、石狩平野、石狩湾、さらに北方に位置する増毛山地(ましけ)まで360度の絶景を楽しめます。
藻岩山は、アイヌの言葉で「インカルシぺ(いつもそこに上がって見張りをするところ)」と呼ばれてて、アイヌにとっては聖地であり、尊い神の山であったとされています。。
また、北海道三大夜景の一つとも言われています。(函館山、小樽天狗山、藻岩山)
公式サイト:藻岩山ロープウェイ
5位 皿倉山・さらくらやま(福岡県)

福岡県北九州市にある、標高622mの山で、北九州国定公園の一部をなしています。
複数の登山ルートが整備され、JR八幡駅から10分、小倉駅から20分ほどと市街地に近く、日帰りの登山やハイキングができる市民の憩いの山でもあります。
2022年3月25日に開催された「夜景サミット」では、「日本新3大夜景」の1位に認定されています。「100億ドルの夜景」とも言われており、北九州市街地、洞海湾とその先に広がる工業地帯など目の前に広がるパノラマは圧巻です。
ケーブルカーとスロープカーでアクセス可能です。
公式サイト:皿倉山ケーブルカーINFO
2024年新日本三大夜景都市とは?
そもそも、三大夜景や五代夜景などは誰が言い出しのかはっきりしていないようですが、一説によると日本の高度成長期や国内旅行ブーム時期に、旅行会社のPRに端を発したと言われています。
それぞれにランキングが存在する中、「一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー」という団体では、3年ごとに夜景サミットを開催し「新日本三大夜景都市」を発表しています。
(※「新日本三大夜景」は場所ではなく、都市として発表している)
2024年12月17日には、福岡県北九州市「夜景サミット2024 in北九州」において3回目の改選が行われ、新たな「新日本三大夜景都市」が発表されました。
1位 北九州市(福岡県)
2位 横浜市(神奈川県)
3位 長崎市(長崎県)
北九州市の皿倉山と長崎市の稲佐山は当ページでも紹介していますが、今回は新たに横浜市がランクインしました。
横浜市が選出された理由は、夜景そのものの魅力に加え、湾岸エリア(横浜港大さん橋国際客船ターミナル、山下公園等)で行われる夜間イベントが多く都市の変化とともに新たな魅力が増していることが評価されたようです。
3位以下の順位も発表されています。
4位:東京都
5位:神戸市(兵庫県)
6位:札幌市(北海道)
7位:函館市(北海道)
8位:大阪市(大阪府)
9位:仙台市(宮城県)
10位:足利市(栃木県)
(なぜか東京だけ都として発表されていますが、、、)
これまでの結果
2015年 1位:長崎/2位:札幌/3位:神戸
2018年 1位:長崎/2位:札幌/3位:北九州
2022年 1位:北九州/2位:札幌/3位:長崎